みなさん、こんにちは。persheyです。
約3か月ほど前に新弾の”ストリクスヘイヴン:魔法学院"が発売されたばかりのMagic:The Gathering。
なんと7/23には”フォーゴトン・レルム探訪"と呼ばれる、D&D(ダンジョンズ&ドラゴンズ)という
テーブルトークRPGコラボの新弾が発売されました!
例年、この時期は「基本セット」と呼ばれるベーシックなセットが発売されます。
これにより初心者も参入しやすいようになっているのですが、今回はちょっと趣向を変えたんですね。
MTGを販売するWizards of The Coast 社はD&Dの権利も持っており、そちらのユーザも取り込もうという
狙いだと思われます。
日本で言えば、人生ゲームと遊戯王がコラボする、みたいなことですね!
(※当然発売元が違うので、恐らく一生無いコラボですけど)
そんなフォーゴトン・レルム探訪ですが、テーブルトークRPGコラボならではの要素が多く存在するとか。
例えば、一般的なテーブルトークRPGでは、行動の結果を決めるのにダイス(特に20面ダイス)を多用します。
それを活かし、なんと30年弱の歴史の中で初めて”20面ダイスを振って効果を決定する”カードが生まれたり
しています。
今回は、そんなフォーゴトン・レルム探訪で気になったカードをピックアップしてみました!
相変わらず面白そうなデッキが組めそうな、ジョニー目線になります。
①デミリッチ
どこぞの迷宮にありそうな見た目ですが、マナ総量が4,クアドラプルシンボルと色拘束の濃い1枚。
しかしながら、同一ターン中に唱えたインスタント・ソーサリーの数だけ青マナが減るため、4回唱えられれば
0マナで唱える事が可能。
攻撃する度に墓地からそれらを追放してを唱えられるため、軽量ドロー・火力との相性は◎。
さらに、破壊されて墓地に行った場合でも墓地のインスタント・ソーサリーを供物として捧げつつコストを
払えれば再び復活可能。唱える際のコスト軽減には制限が無いので、上記のように4回唱えていれば再び
0マナで再臨可能というわけです。
さて、問題はどうやってこの軽減能力と再利用能力を活かすか、という事。
例えば、次のエキスパンションである”イニストラード:真夜中の狩り”の発売に向けて、
先行公開としてこんなカードが紹介されています。
インスタントで最大2枚まで掘れる1マナドロー。デミリッチがいれば攻撃する事で落とした呪文も無駄になりません。
また、赤や黒に良くある追加コストでカードやクリーチャーをコストに多く枚数を引いたり、宝物を産み出すタイプのドローも好相性。
宝物トークンも含めて都合2マナ得している事になりますね。
一つ欠点があるとすれば、書いてある事は強いものの回避能力が無い事。4/3とやや頭でっかちなので3マナの
緑クリーチャーなどにチャンプブロックされるとややテンポ損かもしれませんね。
相性の良いインスタント・ソーサリーが出る事を期待しましょう。
②裕福な亭主
お次は2マナ1/1とやや貧弱なボディのこちら。
しかし着目すべきはP/Tではなくその能力。
ETBで宝物を出すため一時的なマナ加速及び宝物トークン各種シナジーの恩恵を受ける事が出来ます。
また、自分のコントロール下で他のクリーチャーが出ると1点ゲインという継続的なライフアドバンテージを
得る能力も持っています。
横に並べるタイプのデッキでは相手よりも多くのクリーチャーを並べてノーガード戦法を取る事もありますし、
このカード自身に相手の回避能力を持たないアタッカーへのチャンプ要員としても役割を持たせられるため、
見た目以上にライフ差を稼いでくれます。
次弾のイニストラードで2マナで2点ライフを支払う万能除去が出ているので、
こういったカードを採用する理由にもなりますね。
ブリンクしてマナを伸ばしても良し、セッジムーアの魔女や同じエキスパンションのPWのロルスなどと
組み合わせてトークン・サクリファイス系デッキを作っても良し。構築の幅が広がります。
③群がる骸骨
お次はクリーチャーでなく非生物。置物枠であるエンチャントを見てみましょう。
5マナの多色エンチャントで、出たターンでは1/1のスケルトントークンがタップインで出てくるだけ、
と一見貧弱に見えます。
しかし、肝心なのは自身以外のスケルトンの数だけのパワー修整とトランプルを得る常在型能力と、
クリーチャーが死亡していた場合は出てくるスケルトントークンが2体になるところ。
これにより、設置した次のターンに1/1のスケルトンがチャンプアタックしに行き、死亡することで2/1が2体。
翌ターンも1体死亡すれば3/1が3体。打点は1体につき2乗で増えていくことになります。
こう書くと、結構バカにならないと思いませんか。
もちろん、死亡するのは自分のクリーチャーでなくても良いので、
黒お得意の除去で相手のクリーチャーをどかして、殴り掛かっても良いわけです。先ほどの2マナ除去も
ありますしね。重ね張りすれば更にパワーアップ。
同じ黒緑のエンチャントには、古き神々の拘束という天敵のような英雄譚がありますが、それはご愛嬌。
これを主軸にしたノンクリーチャーデッキが組めるかもしれませんね。
あ、不詳の安息地は勿論クリーチャー時は「スケルトン」でもあるので、シナジーがありますよ。
自身が5/3トランプルかそれ以上になります。
④ウィザードの呪文書
お次は同じく置物枠。有色アーティファクトです。
フォーゴトン・レルムは20面ダイスを使うのが特徴、と銘打っているのになぜここまで1枚も出ないか。
確率によってブレが生じるカードは基本弱いからです。
補足すると、ただでさえキーカードを引く確率を高めたりデッキ全体の層を厚くするなどして
想定通りの動きをするようにデッキを調整するのに、効果が確率で上下するという事は
その動きを発揮する確率が更に乗算で低くなるため弱くなる、という事です。
しかしそのためにサポートカードを入れると動きが弱くなるし本末転倒。
そのため、ほとんどのカードは構築戦ではアンプレイアブルと考えられますが、その中でも比較的強力な
カードとしてこのアーティファクトを取り上げています。
能力としては、墓地のカードを1枚追放し、そのカードの扱いが1d20によって決まる形。
45%の確率で、そのカードは普通に唱えられます。
45%の確率で、そのカードが無色1マナで唱えられます。
5%の確率で、これまで追放したカードが全てタダで唱えられます。
1マナ以上の呪文であれば、1/2の確率で普通に唱えられるより得が出来る、ってわけですね。
当然、ただの軽量呪文を連打していてもあまりお得感はありません。
7マナというこいつ自身の重さもやや厄介。墓地に呪文を存在させつつ、マナ加速も担える、
そんな都合のいいカードは…存在しますね。ストリクスヘイヴンのプリズマリの宝物カード群です。
自身を捨てつつ1マナ分加速するので、それだけウィザードの呪文書が早く出せる事になります。
また、それぞれの呪文自体は重さに比例して強力な能力を持っているのでそのまま唱えてもそこまで損して
いるわけではありません。むしろ、出来事呪文が無くなるこれからのスタンダードにおいては、
1枚で2枚分の役割を持たせられるカードとして重要になってくるのではないでしょうか。
勿論、カードを捨てるという観点では同じくストリクスヘイヴンの履修カードやプリズマリの命令も良い相棒
ですし、戦利品奪取などの宝物ドローも同様でしょう。
しかしこれだけではパンチ不足なので、イニストラードで更なるフィニッシャー級の呪文が欲しい所ですね!
コンボを考えるのは楽しい
ここまでフォーゴトン・レルムのカード群を見てきましたが、他にも面白い効果を持つカードは色々あります。
MTGアリーナ上なら無課金・微課金でも十分に資産を集めてコンボデッキを楽しむことが出来るので、
皆さんも挑戦してみてはいかがでしょうか。
(もちろん、紙でも楽しめるのが一番ですが、今はテーブルトップの大会も中々開かれないので、
お手軽なオンラインで楽しむのがおすすめです)
近々、”イニストラード:真夜中の狩り”が発表されるので、その時までにはまた面白い組み合わせを
見つけていけたらなと思っています。
それでは、また。
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