《自然の怒りのタイタン、ウーロ》から人生を考える

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皆さん、こんばんは。persheyです。

タイトルだけ見るとなんのこっちゃ?とお思いでしょうが、

とあるゲームを最近再開しまして、少し人生について考えたというお話です。

そのゲームの名は、

Magic:The Gathering

といいます。

今年で発売27年目(TCGとしては最長!)になり、

世界中で遊ばれているカードゲームです。通称はマジック、ギャザなど。

日本におけるカードゲーム(遊戯王、デュエマ、ポケカ…etc)の全ての祖先といっても

良いくらいの歴史あるゲームで、ここ最近の自粛期間に便乗し、

ネット限定で10年ぶりくらいに本格再開したわけです。

そこでタイトルにあるカードに出会ったのです。

Magic:The Gathering の基本ルール

カードの説明をする前に、一番スタンダードなマジックのルールを説明します。

2人対戦で、基本のライフは20。山札は60枚以上なら何でもよし。

ライフが0になったり、山札が無くなり引けなくなったら負けです。

まず先攻・後攻を決め、山札から手札を七枚引きます。

その後、1ターンに1枚ずつ山札から手札にカードを加えつつ、

”土地”と呼ばれるカードを場に出します。

土地は原則、1ターンに1枚しか置けません。(この文は大事なので覚えて下さい)

この土地カードからは、”マナ”と呼ばれるエネルギーが出せる設定になっていて、

ほぼ全てのカードはこのマナを消費して唱えることで効果を発揮します。

カードの種類もたくさんありますが、今回の《ウーロ》は区分としては

クリーチャーカードと呼ばれるものになります。

これは唱えると場に残るカードで、パワーとタフネスを持っています。

色々な能力を付随して持っているものもあります。

プレイヤーに対して攻撃ができ、

相手のクリーチャーにブロックされなければ、パワー分のダメージを与えます。

いろんな戦い方がありますが、このクリーチャーで20点分のダメージを与えて勝つ、

というのが最も基本的な戦略となります。

長くなりましたが、これらの基本ルールを踏まえて

《自然の怒りのタイタン、ウーロ》の能力を見てみましょう。

《自然の怒りのタイタン、ウーロ》とは

▲絵も荘厳・キレイなものが多いのが魅力の一つ

マナ・コストは3マナ。パワー/タフネスは6/6。

場に出ると3点ライフを得て、山札からカード1枚を引けます。

そのあと、手札にある土地カードを1枚場に出してもよい、というメリット。

(※上記の”土地は1ターンに1枚しか置けない”、というのはあくまで原則です)

デメリットは後述する脱出で唱えて場に出さない限りはすぐ死ぬこと。

脱出と書いてあるのは、死んだあとに行く墓地からも唱えられる能力です。

手札から唱えたときはいったんすぐ死ぬけれど、

墓地から他のカードを犠牲に蘇った後はサイズもでかく、生き残れば利益を

齎(もたら)し続ける死と生命の巨人…

という感じです。 

正直言っていいですか?

めっちゃ好きですこういうカード。

爆アドって大事だよね

なぜかといえば、このカードはリソースを稼ぐように作られているから、です。

より多くのライフを得ることが出来れば、

クリーチャーのアタックを受けられる回数も増やせて寿命が伸びます。

より多くのカードが引ければ、

その間に切り札を手札に持ってこられる確率が上がります。

より多くの土地が置ければ、

相手に対抗するための強いカードを唱えることができます。

(基本的にマナコストが重いカードは強いことが多いです)

場に留めておくには脱出で唱える必要がありますが、それはデッキの構築を

そのように寄せれば良いだけですし、上記の効果が繰り返し発揮されたときには

相手がゲロ吐きます。

思えば、僕はこういうアドバンテージを稼ぐカードが昔から好きでした。

自引きで2枚当てた《精神を刻むもの、ジェイス》(※1枚2万円くらいした時期もあります)

▲大会で禁止カードになりました

《石鍛冶の神秘家》などなど。

▲彼女も禁止になりました

各々の能力はここでは省略しますが、いずれも場のクリーチャーを除去したり、

手札に強いカードを持ってきたりという、アドバンテージ確保の能力が強いのです。

マジックでは、このアドバンテージという概念がかなり大切です。

カードに使えるマナと土地は有限、アタックを受けるライフは有限、

カードは基本使いきりなので減っていく一方の手札ももちろん有限。

これらのリソースのバランスを鑑みて盤面を展開し、相手に勝つ必要があります。

逆に言うと相手よりも上記のものが多ければ多いほど余裕が生まれる、

ってことですね。

そしてこの考え方は、実はマジックに限った話ではないのではないか、と

僕は《ウーロ》に出会って考えたわけです。

人生はリソースの調達と再生産、あとは少しの賭けで出来ている

人間はしょせん一体の動物であり、出来ることには限度があります。

出来ないことがあるときは他社に助けを求めますが、それにはコストが必要です。

コストの定義は人によって様々なのでここでは議論しませんが、

とにかく”所持していて価値がある”ものでなければいけません。

コストとして支払うものを、人間の素の状態で補うのは、結構難しいです。

それこそ”生まれ”の問題があり、コストの規模も様々だからです。

ではどうすればよいかというと、《ウーロ》のように、

支払うためのリソース獲得手段を新たに身に着けることが必要だと考えます。

しかしもし強大な魔法やクリーチャーが唱えられたとき、

(=困難やチャンスが来たとき)一度だけの手段では足りないかもしれません。

次に考えるのは、もっと大きな備えをする、ということになります。

得たリソースを利用して別のリソース獲得方法を手に入れたり、

もう一度リソースを手に入れたりすることで、

コストとして支払えるものをどんどん大きくしていき、

色々なことに対応できるようになります。

まずはリソースの確保、それからその活用とバランス調整、再生産をしていくのが

豊かな人生の基本と言えるでしょう。

では、我々にとっての《ウーロ》はどうやって手に入れるのか?

それも素早く。若さもリソースですからね。

《ウーロ》を持たない、ということは一般的に乏しいリソース状況で、

生きていくのが精一杯、みたいなことが多いはず。

この状況では《ウーロ》を手に入れるための余裕がありません。

だから、最序盤だけはレバレッジを効かせて、

ある程度のリソースを確保しなきゃいけないのです。

お金でも物でも体でもなんでもいいので、

手持ちのリソースをリスクをとって大きく稼ぐために全部差し向ける。

それは初期手札に土地が2枚とあと5枚が《ウーロ》とキーカード。

土地の3枚目を引くことを期待してノーマリガンを選択する、みたいなことです。

(やってる人にしか伝わらないですね)

でもそうしないと、爆アド人生には繋がっていかないってことなんです。

マリガンしてもいい手札が来る確約なんてないように、

漫然と生きていてもいいことが起こる保証はないのです。

結局こじつけじゃねーか

ええ、そうです。《自然の怒りのタイタン、ウーロ》を見た時に、

”爆アド人生”をこのカードみたいに歩めたらなあ、と思ったのです。

でもきっと、間違ったことは書いていないと思うのです。

一度しかない人生では堅実に待つのも一つの手ですが、

どうせなら楽しい期間を長くしたいですよね。

そのための最序盤リスクテイクは、必要な投資だと思うのです。

ちなみに、上の方で「絵がキレイ」と書きましたが、僕が一番好きなカードは

《末裔の道》のfoilバージョンです。余裕が出来たら4枚ほどコレクションしようかな。

▲ロリコンってわけじゃないですよ

皆さんが爆アド人生を歩めるよう、祈っております。

あ、ちなみに今は特殊なコラボをやっていて、

一部のカードがゴジラの図柄になってたり、アメコミの図柄になってたりします。

▲こういうのとか
▲こういうの

マジックはほかのトレーディングカードゲームのように必要なカードをすべて揃えなくても、

パックを剥いた中からドラフト制でカードをピックしてデッキを作って戦う、

ブースタードラフトという遊び方もあります。

家で暇をしている身内がいたり、コロナ禍が明けた際にはBOXでまとめ買いをして

ドラフトを楽しんでみてはいかがでしょうか。気になった方はぜひ初めのほうのWebサイトを訪問したり、

以下のリンクからパックを買ってみて下さい。

上記は最新セットであるイコリア:巨獣の住処のBOXですが、

《自然の怒りのタイタン、ウーロ》が入っているセットはこちらのテーロス還魂記になります。

MagicThe Gathering 2020年1月発売セットのBOX

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