理想を達成するということは往々にして難しいが、僕に関しては特にそうだろう。
理想像があいまいで、かつ強大すぎるからだ。
僕は子供のころから、「なんでもできるマルチな人」というのにあこがれていた。
しかしそのための具体的な道筋を立てようとするとすぐ考えが雲散霧消してしまう。
なんでもできるマルチな人は、要は何が出来るのかわからなかったからだ。
そんな考えのまま、大学まで来てみて、とりあえず目の前の選択肢が広がった。
少し得意だった歌を生かしてみようとアカペラサークルに入ってみた。
ダンスも好きだったからダンスサークルも入った。
これで、両方とも入賞だったり、下の期から尊敬を集められて卒業できていれば、
まずは「そこそこ何か出来る人」くらいにはなっていたのかもしれないが・・・
あいにくと、努力の方向性を具体的に定めないまま4年間を過ごし、
フイにしてしまったイメージがある。
そして社会人になり、具体的なイメージを抱くことはないまま、
また4年が過ぎようとしている。
このままでは結局何もできないまま一生を終えてしまう、
そんな予感がふと僕の頭をよぎる。
今、育児休業中で家にいる時間が多いこのときこそ、
具体的な目標を立てて、隙間時間に頑張るタイミングなのではないか、そう考えた。
僕の考えた最強の「なんでもできる人」とは
なんでもできるマルチな人とは一体どう定義されるのか。
おそらく世の中に存在する無限のカテゴリすべてに対応できる人間は存在しないので、あくまで自分が出来たらいい事を列挙していけば、達成したときにいったん自分の精神安定くらいにはなりそうだ。では、何が出来たらうれしいかを書いていこう。
- 外国語に習熟し、読み書き、聞き取り、会話が出来る(2外もあればベター)
- 運動が出来る
- イケメン
- 自分のしたい事を実現できる技術力
- 様々な分野に教養がある
- どんな手段でも良いのでお金を稼ぐ(稼ぐ方法を知っている)
さて、こんなものだろうか。
6つも上がってくるとは我ながらだいぶ欲張りだとは思う。
だが 『なんでもできるマン』を標榜するという話であれば仕方がないだろう。では次に、これらを達成するために何をやっていくかを考えてみよう。無論、僕にありがちな3日坊主にならない事を前提とする。
外国語に習熟している
最初からかなり難しい問題にぶちあたっているような気がするが、そう思って委縮するのではこれまでと同じことの繰り返しである。さて、外国語の読みと聞き取りについては、ある程度他のタスクと相乗りさせる事が可能そうだ。例えば、プログラミングの勉強をするにあたって英語の文献に触れる、国際情勢を知るためにその国のニュースをその国の言語で読む、などが分かりやすいだろう。しかしながらここではそういった設定はしない。(あくまで副次的にそうなった場合は除くが)
何故か。「一つのタスクに対する責任は小さいほうが実行しやすく、出来なかった時の自責の念も少ない」からである。
やるべきことを壮大にしすぎて、ハードルが高くなってしまうと、出来なかった時の精神的ダメージが大きい。それを避けるためにそもそもトライしないという風に逃避してしまうのが、僕と言う人間の傾向だ。であれば、それと逆の事をしてやる事で、タスクの方から自分に寄せていき、継続性を高められると考えた。
話が逸れてしまったので元に戻すと、外国語の読みと聞き取りを、毎日か1日おきくらいで出来る無理のないレベルで行う事を考えると、趣味等も加味して下記のレベルがちょうどよいのではないかと勘案する。
・BBC Newsのホームから、一つ見出しを選んでその記事を読む。読み終わったら、該当すると思われるニュースを日本語でgoogle検索して裏を取る事。(英語に関するタスク)
・好きなドラマを選んで、英語でシャドウイングすること。※最初は見慣れたものが良い (英語に関するタスク)
・EL PAÍS のホームから、同様に一つ見出しを選んで記事を読む。(こちらは困ったらgoogle翻訳を使っても良い)読み終わったら、該当すると思われるニュースを日本語でgoogle検索して裏を取る事。(第二外国語)
会話に関してはレアジョブなど様々手段があるのだろうが、新生児の世話もあるので自己完結できるタスクで一旦終わりにしておこうかと思う。さて、次だ。
運動が出来て、イケメン
なるほど、これもかなり難しい。まずもってイケメンになる保証が皆無だ。痩せている時代があまりないので、その時どうなるかは未知数だが、やらなければ確実に虚無の顔である事は間違いないので、これもトライしてみよう。ひとまず休みに入った時の体重が88kgほどあるため、以下のように痩身と美顔の双方で責める事とする。
・ ローテーションを入れた筋トレと、数kmのランニング(痩身)
・起床後の洗顔/就寝前の小顔マッサージ・鼻筋伸ばしをする。(美顔)
これで少しでも理想の顔に近づけばよいのだが。
ちなみにダイエットの最終目標は63kgである。
小学2年生一人分のダイエット、果たして達成できるのか。こうご期待。(現在-8.0kg)
技術力がある
iPhoneアプリなど、周りが使えるようなものが作れるようになりたいが、恥ずかしい事に基礎的なプログラミング知識が足りない上に、ネットワーク周りなどインフラエンジニアとしての知識もまだまだ足りていない。と言う事で、文献をきちんと読んで技術力を身につけるところから始めよう。ある程度まで理解が出来たらタスクを足していくなり、自分のウォントを分析して作り出す、というのもよかろう。と言う事で、自宅でやや積読になっているものをピックアップして勉強を行う。
・『ネットワークはなぜつながるのか』、『インフラエンジニア教本2』の読了
様々な分野に教養がある
教養と言うものは一長一短で見につくものではないので、地道にインプットを稼ぐしかない。手元にある本でも読み切って理解していないものもあるので、それらを消化する事からまず始める手前味噌スタイルからいこう。
・まずは積読になっている本(完訳論語、アルゴリズムの基本、MIT式本質思考…)を読み、一冊のまとめをアウトプットする。
そういえば、一日一ページ読む教養の本、的な物がKindleで売ってたな。
こっちも読んでみるか。
お金の稼ぎ方を知っている(今の仕事以外に稼ぐ方法がある)
これは完全に門外漢のところなので、まずはどのようにお金を増やす方法があるかを調査する事から始める。今のところ、余裕資産的には50万ほどなので、この範囲内で出来る事を探す。ただしギャンブルは除く。(麻雀も平着2.3程度だがこれでもトントンにしかならないので基本的に分が悪い)
資産運用の方法を調査/すぐできるようであればチャレンジしてみる
継続する力をつけるために
今まで述べてきたことをすべて一日の中でやれるヤツがいたら超人だろう。というかやれてたらこんなこと書いていないのだ。そう、人が一日の中で出来る事にはもちろん限りがある。僕においては新生児の世話もあり、料理・洗濯・掃除などの家事もあるのでさらに時間・行動範囲ともに限られてくる。両方無尽蔵なニートではないのだ。と、いうことは続けていくためには必然的に的を絞る必要がある。しかし絞りすぎたらマルチパーソンになれない。どうすればよいか。
単純なことで、上限をベストエフォートとし、またバランス良くやるために未着手のタスクから回していけばよいのだ。ということで、以下になる。
・実行数の上限はベストエフォートとすること。つまり一日に全部達成できなくても良い。万万が一達成できた場合はお祝いをすること。
・前日着手できなかったものから優先的に翌日着手すること。
更に、ダイエットの考え方では有名な、
「記録をつけていけば行くほど長く続く」
「管理状態にあるという精神的な効果が継続性を高める」
というものがあるので、達成状況を定期的に書いていくのも良かろうと思う。
さて、ここまで長々と書いてきたが、本当に達成できるか不安になってきた。
ある程度継続ができた暁には、人を呼んでお祝いパーティでもしようかな。
頑張ろう。
pershey
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