【合格体験記】応用情報技術者試験に合格した時の話

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エンジニア

そういえば今更の話なのですが、僕は一応、一般的な職業分類では

SE(システムエンジニア)として勤務しています。

サーバーのトラブル対応、ミドルウェアのバージョンアップなどの運用保守がほとんどで

プログラミングはほとんどできないポンコツなのですが・・・一応、エンジニアです。

そんな僕でも、過去に取得した国家資格がありまして。

応用情報技術者試験 というものがあります。

合格率は20%弱のそれなりに狭き門ですが、勉強方法を確立して短期間(1か月)で一発合格したので、

今後受ける人のために体験記を残しておこうかと思います。

受かったのは平成30年春期試験なので2年前ですが、大枠は変わっていないはずです。

応用情報技術者試験の構成

応用情報技術者試験は、大きく分けて午前試験・午後試験の二つがあります。

午前試験は知識を問う四択問題

午後試験は応用力を問う記述式問題

大学受験で言えば、午前がセンター試験で、午後が各大学の二次試験、という感じです。

お昼休憩をはさみ、それぞれ150分で実施されます。

▲もうちょっと初心者向けの基本情報と構成は一緒

どちらの問題でもA判定を取れれば合格ですが、午前だけA判定、午後だけB判定以下、

という場合は次回の試験で午前試験が免除されます。

なお、午前試験の点数がA判定に届かない場合、午後の試験は採点されずそのまま不合格になります。

なので、まずは午前試験を合格できる知識量を着実に身に着ける事が必要、ということです。

午前問題は3分野の問題が大量に出る

午前問題は大きく分けて3つの分野に分かれています。

プロジェクトマネジメント技術についての知識を問うマネジメント分野

企業法務やシステム戦略についての知識を問うストラテジー分野

そしてコンピュータのHW/SW知識や、システムのアーキテクチャ、アルゴリズムなど、

エンジニアとしての幅広い基礎知識を問われるテクノロジー分野

これらの中から、問題がごちゃ混ぜに80問出されます。

計算が面倒な問題などもあるので、わかる問題から優先してサクサク解いていく戦略が

求められます。

未経験・短期で合格するなら、まずテクノロジー分野を繰り返し勉強せよ

この3つの中で、僕が集中的に勉強したのはテクノロジー分野でした。

マネジメント分野もストラテジー分野も、過去問と似た問題・パラメータを少しいじった問題が

出るのはテクノロジー分野と一緒ですが、

実際にプロジェクトでの参画・リードを行った経験や、

企業・チームなどの組織体に所属して働いてみないとピンと来ない考え方が多いです。

僕が受けた当時は、新卒入社して3年目で、既に金融機関の保守プロジェクトに参画済みでした。

これらの分野はあまり厳しく勉強しなくても経験から答えられる、と考えていました。

それであれば、まだ馴染みのなかったアルゴリズムなどの勉強をした方が全体の点数が上がります。

もし実務経験なしで受ける場合も同様にテクノロジー分野の勉強をした方がいいのは明白です。

なぜなら、テクノロジー分野の内容に

・単純な数学的考え方や計算で解けるもの(基礎理論)

・ネット上に転がっている情報で具体例が見つかるもの(アルゴリズムやコンピュータ要素など)

・自分で手軽に構築できる環境が存在するもの(データベースなど)

・常識で答えられる問題も多い(ヒューマンインターフェースなど)

など、勉強しやすい項目が多々あるためです。(下表参照:受験要綱より一部抜粋)

この部分を取れるだけで全体の1/3を取れるようなものなので、まずはここを中心的に、

時折ネットで関連単語の検索をしながら繰り返し解いていく、というのが午前試験への

合格の近道なのではないでしょうか。

実はテクノロジー分野の知識は乏しかったので、1か月のうち2-3週間くらいはここに費やしました。

未経験・短期で合格するなら、午後もテクノロジー分野を強化しておく

午後問題は、必答が1問、そして10問の中から残り4問を選んで計5問の実務に即した文章題に

答えるものです。

正直、応用編ということで実務経験があるかないかでは大きく変わります。

恐らく、システムの要件定義・アーキテクチャ選定/ネットワーク構築/

プロジェクトのリスクマネジメントなどは、未経験でパッと答えを出すのは難しいです。

ただし、純粋なプログラムの問題や、データベース関連(ER図、SQLなど)の問題などが出る事もあり、

例えばこの2つは自分でデータベースをいじる環境を作ったりプログラミングを学んでいれば

ある程度理解する事が出来ます。そこで、午後問題についても午前問題と同じように、

午後問題は一通り過去問をさらったあと、「テクノロジー分野」の中で、

自分がある程度経験があったり、得意なジャンルの問題を集中的に復習する

というのがパフォーマンスの良い勉強法だと思います。

僕も、午後問題に関しては試験前の1週間で詰め、テクノロジー分野を主に強化しました。

本番では勉強していたデータベースとプログラムの問題を選択し、

また自分がオンプレミスのサーバー環境の保守だったため、それにかかわる問題も選択しました。

必ずしもテクノロジー分野だけが点が取りやすい、というわけではないですが、

どのようなプロジェクトでも普遍的に求められる知識ばかりなので、

ここを抑えておくと実務経験に即した問題でなくても点数が取れる確率はアップします。

応用情報技術者試験はIT業界で求められる知識のほんのさわり

さて、ここまで述べてきた攻略法はあくまで応用情報技術者試験に受かる方法なわけですが、

実務においてはストラテジー分野・マネジメント分野・テクノロジー分野のいずれの知識も、

時と場合によって必要になる大切なものです。

この試験に受かったからと言って現場での働きが八面六臂になるかというとそうではなく、

むしろ新しく・知らない問題や知識にぶつかることもあります。

資格を取ったことで安心せず、常に知識をアップデートしていきたいものですね。

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