みなさんこんばんは。persheyです。
前回は「公的扶助編」と題し、育休中になるべくお金をもらう方法について書きました。
しかし半年~1年程度の長い育休期間を取るにあたって、
的扶助だけで生活していくのは案外大変です。
特に受給開始から半年後以降は、給付金が約25%目減りするためです。
節約するにも限度があります。
これを補うためにはどうしたらよいでしょうか。
一般的なサラリーマン家庭で、不動産や配当株などの金融資産が無く、
公的扶助を受けるほどではない収入層である、となると…
そうです。労働によってお金を稼ぐのが基本ですね。
ということで今回は、育児休業中の労働による副収入について書いていきたいと思います。
まずは副業が許可されているか、会社の規則をチェック
まずは勤務している会社の規則を隅々まで読み、
「業外の副業が許可されているか」
を確認しましょう。承認がいる場合は、上長から貰うところから。
これがダメだと普通にクビになりうるので職場復帰した方がましです。
ちなみに公務員は法律で副業は不可と定められています。
無事、副業が可能かを確認したら次のステップです。
副業の種類を選ぶ
さて、副業のための労働と言っても多くの種類があります。
どういうものがあるのか想像もつかないという人のために、いくつか簡単に紹介し、
それぞれのメリデメも見ていきます。
せどり(転売)
耳馴染みのない単語が最初に来て戸惑う方もいるかもしれませんが、かなり古くからある商売です。
良質な商品を見つけてきて安値で仕入れ、欲しいと思っている人に仕入れ値より高く売る。
差額で儲けるという、要は転売業です。
ただし、チケットの高額転売など規則違反で罰金を支払う可能性もあるので注意。
せどりのメリット:始めやすい
せどり(転売)のメリット、それはずばり「手を付けやすい」ことです。
仕入れる量や価格帯を自分で決める事が出来るので、規模を現状に合わせて始める事が出来ます。
また、メルカリなどのフリマアプリをプラットフォームとして利用することで、
独自の販路を築く必要が無い、というのも大きな利点です。
せどりのデメリット:仕入れと在庫管理にスキルが必要
せどりは仕入れ価格と販売価格の差で利益を出すため、
まず高く売れるような状態の商品を見つけて安く仕入れる事が必須です。
そのためには、ある程度の知識と選球眼を身に着ける事が必要なので、軌道に乗るまでが
少し大変です。
また、よほどの高額商品でない限りは差額はそこまで大きくないので、
まとまった利益を出すためにはある程度の量を仕入れる必要があります。
つまり、商品発送まで安全に物を置いておける場所を確保する必要がある、という事です。
大型家電せどりなど、商品が大きいものは賃貸では厳しいかもしれませんね。
せどりのデメリット2:古物商許可証を取る必要あり?
一般的にせどりは「中古品」を扱う事が多いのですが、こういった中古品の販売・レンタルは
実は古物商許可証を得る必要があります。これは古物営業法という法律で規定されています。
第六章に細かな罰則規定が書いてありますが、懲役または罰金刑が設定されていますね。
発覚時、注意だけで済むかもしれませんが、副業の違反で本業まで失うリスクは大きすぎるので、
慎重に行くべきでしょう。届け先は管轄内の警察署です。2万円程度の初期出費になります。
ポイ活(+アンケート・モニター・座談会)
続いてはポイントサイトでのポイント集め、通称「ポイ活」です。
モッピーなどのポイントサイトでは、クレジットカードの新規作成や、FX口座の新規開設に対し
数千円~数万円相当のポイントを付与しています。
これにより、年会費無料のカードを新しく作るだけで1万円~2万円程度の報酬が手に入る、
といったことが可能になります。
また、ポイントサイトの多くはアンケートサイトも兼ねており、
回答内容によっては個別に座談会や試食会などに呼ばれる事があります。
守秘義務で内容は言えませんが、私も何回か協力費として1回あたり数千円程度をもらっています。
しかし、アンケートそのもののポイント獲得数は1円~50円程度(すくな!)。
なので座談会などに呼ばれないと効率が悪いですが、これもこつこつ続けば”塵積も”、です。
代表的なサイト、モッピーでは既存のメンバーからの紹介で新規入会すると
新規入会者・紹介者の両方にポイントが入る仕組みなので、以下の記事を経由して
登録するとお得です。
ポイ活のメリット:リスクが低い割にリターンが高い
ポイ活に関しては、カードの発行や証券会社の新規口座開設、電話相談の実施など、
特にリスクが高くない行動で報酬を得る事が出来るため、ローリスクハイリターンです。
また、アンケートに関しても同様にローリスクであり、
中には商品の試飲・試食を行う物も存在するため、食費を浮かす事が出来るかもしれません。
ポイ活のデメリット:弾切れがありうる/収入が不安定
一旦新規発行できるカード類や、新規開設できる口座が出尽くしてしまうと、高額報酬を貰いにくく
なります。無料でポイントを取得できる方法もありますが効率が悪いので、
その時間を別のことに充てて収入を上げた方がましです。
また、アンケートから派生する座談会は、
主催者側が必要とする属性を自分が多く持っていれば良いのですが、
そうでなければ中々当たらず、収入としては不安定になりやすい特徴があります。
クラウドワーク
さて、続いては最近コロナ禍で登録者数が増えたと話題になっている各種クラウドワークです。
LancersやCrowdworksなどのサイトが該当します。
これらのサイトに登録して、案件に応募していく形になります。
簡単に言ってしまえばフリーランスの人々の仕事募集の場ですが、
会社に所属していない事が登録の必須条件ではないので、
副業が許可されていれば普通の会社員でも登録できます。
もしAdobe photoshopやillustratorなどの知識があれば、ロゴやチラシの作成案件は
数多く転がっていますし、文章を書くのが得意ならライターも可能です。
スキルが不要な案件もありますが、
おおむね非常に単価が安く時間を無駄するので受けない方が良いでしょう。
クラウドワークのメリット:スキルがあれば高単価の受注が可能/継続性あり
クラウドワークのメリットは自分の所持スキルを活かすことで、
高単価の案件を受注できるという点です。ロゴ1つの製作では数万円単位が当たり前ですし、
ライター系の案件でも1文字1円以上の単価であればかなり時給が良くなります。
翻訳業・技術サポートなどの種類も豊富なので本業に合わせた副業を選ぶこともできます。
これまでの副業と比べれば、仕事の色が強くはなりますが
同じクライアントから継続して案件を受注できる可能性もあるためメリットともいえるでしょう。
クラウドワークのデメリット:要 初期投資(費用/時間)/ノンスキルは厳しい
メリットの裏返しになりますが、本業でのスキルがかなり特殊で応用が利かないものであったり、
ノンスキルだったりするとクラウドワークで仕事を受注するようになるまではかなり努力が必要です。
adobe photoshopやillustratorなどは毎月使用料がかかりますし、(それぞれ1000~2000円)
自由に使えるように習熟するまでは時間が必要なので、手っ取り早く稼ぎたい!という人には
あまり向いてないかもしれません。
治験
4つ目は”治験”。
自らが被験者となり、数日・数時間拘束される代わりに負担軽減費と呼ばれる報酬をもらうものです。
一度受けると数万円~十数万円貰える試験もあります。
ただ、最近新型コロナウイルスのワクチン治験のニュースが飛び込んでくるので、
なんとなく危ないイメージを持っている方も多いかもしれません。
しかしそれは誤りです。
プラセボ(偽薬)グループに配置されることもありますし、
そもそも健康食品・サプリメントや化粧品など、人体への影響を見るべき商品は薬の他にもあります。
それらについての危険性は更に低く抑えられているのは分かると思います
(そもそも、薬害可能性をなるべく排除してそこまでの試験を行っています)
ちなみに私persheyは薬物アレルギー(ロキソニン)があるので、
事前SC(スクリーニング)ではじかれやすいです。同様の人はあまり期待しない方が良いでしょう。
治験の仲介機関は数が多いですが、以下のサイト、生活向上Webが最も大手だと思います。
治験のメリット:一つ当たりの金額が大きく、スキルが不要
治験の負担軽減費は通常数万円と、他の副業に比べて一回あたりの金額が大きいのが特徴です。
また、基本的には健康な体さえあればよいので、これといったスキルが不要なのも嬉しい点ですね。
治験のデメリット:案件の被りが許されない/薬害の可能性が僅かにあり
治験は原則として1つの案件やモニターをこなした後に1か月~4か月ほど休薬期間が必要です。
この間は治験を受ける事が出来ません。
たとえ虚偽申請をしたとしても紹介会社の方で履歴を照会するので無駄ですし、
何より予期せぬ薬害リスクがあるので止めた方が良いでしょう。
また、治験に登場する薬はジェネリック医薬品が多く、
薬害リスクはかなり低いと言っても良いのですが、それでも無いとは言いきれません。
リスクを極限まで回避したいのであれば、手を付けない方が無難でしょう。
他社での単純労働
最後は最も単純。副業というよりダブルワークで、他社での労働を行うものです。
利益相反に気を付ける、そもそも本業の会社が許すかなどハードルは高いですが、
会社に雇われているという立場は思っているより強力です。
ただし、育休という立場上、他社での労働もしにくいはずなので、
既存の会社でダブルワークを育休中に行える可能性は低そうです。
他社での労働のメリット:安定した収入
当然会社で働くわけですから、福利厚生や給料の確度はかなり高いと言えます。
つまり、他の副業よりは稼ぎやすく、安定した生活か出来ると言えるでしょう。
他社での労働のデメリット:労働時間を捻出できない/本業への仁義を切れない
そもそも、本業の会社を「育児に専念するため」休んでいるのに、
副業に精を出す事が許されるのか?と言えば許されない事が多いと思います。
所謂「仁義が切れるのか?」問題ですね。
プラスして、子供の世話は目がなかなか話せません。
月齢が小さいうちはそもそも危ない事が多いですし
月齢が大きくなると体力を使うために散歩したり、子供の食事や服の買物などが日常的に必要です。
もしまとまった時間を取れるとしたら、それは夜の9時~12時くらいになってしまいます。
そんな時間にだけ働ける会社はそう多くないのではないでしょうか?
基本はアンケートとクラウドワークで稼ぐべし
これまで紹介してきた副業とメリット・デメリットをまとめてみましょう。
育休取得中、という点を加味しておすすめ度を★5の5段階評価で示します。
せどり | ポイ活 | クラウドワーク | 治験 | 他社労働 | |
メリット | ・本格的な副業へ移行しやすい ・フリマアプリなら独自販路不要 | ・特に準備が不要 ・低リスク | ・高単価あり ・継続依頼あり ・在宅向き | ・非常に高単価 ・治験そのものは楽 | ・安定収入 |
デメリット | ・許可取得が面倒 ・在庫管理が面倒 | ・収入が不安定 ・弾切れ可能性有 | ・稼ぐには要スキル | ・極低確率でリスク有 ・休薬期間が長い | ・時間捻出が困難 ・仁義が切れない |
おすすめ度 | ★★☆☆☆ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★☆☆☆☆ |
私persheyの個人的な観点と体験から言えば、基本はポイ活とクラウドワークを中心にすることで、
赤ちゃんの世話を最大限見て成長を観察しながら、収入の足しにすることが出来ると考えます。
これら2つは時間・空間・金銭的制約が少なく、在宅でも十分実行可能なためです。
サブプランとして、治験の中でリスクが少ないものを選んで登録する、とするのが良いでしょう。
勿論、これらが全てではないのでコネクションがある人は活用するべきでしょう。
良く副収入として挙げられる株式投資やFXは、低収入ではリスクが高くお勧めしません。(体験談)
副業による収入が20万を超えた場合は確定申告が必須(重要)
ポイ活やクラウドワークを中心に副業を行い、年間20万円以上の利益が出た場合は、これを
雑所得として確定申告を行う義務があります。
これは任意ではないので、違反した場合は罰則があります。詳しくは以下のサイトを参照しましょう。
さいごに
ここまで副業をいくつか見てきましたが、お金の問題は今後育児全般にわたって発生し得るので、
自分の給与収入の向上だけでなく、これらの例のように別のプランでも稼げるようになっておくと、
自分やパートナーに不測の事態が起こった時や、子供のへの投資設計に役立つのではないでしょうか。
それでは、また。
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